沢登りといえば皆さんはどんなイメージをお持ちですか?私のイメージは、沢を黙々と登るといつの間にか山の頂に立っているというもの。今回のオンソリ谷遡行はまさにイメージそのものだった。不安定な天候のため、急遽3名(M津野、E川、I村)で沢登り。まだまだ経験の浅い私は沢登りが楽しくて楽しくてしょうがない。事前に、名著「新北陸の名山」(1997年刊行)を紹介していただき情報を得る。セイモアスキー場駐車場に集合し、諸先輩方が登った沢を目指す。入渓するまでの道は不明瞭。藪を漕ぎこぎ、いくつか堰堤を通り過ぎ何とか入渓。途中、サルナシを発見。それを袋いっぱいにつめ、沢を登る。誰が作ったかわからない堰堤には苔がいっぱいついていて歴史を感じる。20mほどの滝を巻き、こんなとこにも岩魚がと驚き、小さな小さなナメ床をキャッキャと歩き、どんどん登る。沢は徐々に小さくなり、いよいよ水が枯れる。藪を漕ぎこぎ、開けたと思ったらオンソリ山の頂上だ。本当に沢を登ると山の頂に立つんだなあと実感。山頂で偶然の出会いを楽しみつつ、誰かが整備してくれた登山道をありがたやありがたやと言いながら下山する。沢登りを始めるには、いい山行だ。(I村剛士)
9月の最後の土曜日に権現岳と鉾ヶ岳の周回へ行ってきました。ブルーベルでは近年人気急上昇の山です。今回は溝尾コースから鉾が岳〜権現岳を周回して柵口に降りてくるコースで行きました。予め柵口登山口にTさんの自転車をデポして溝尾登山口に車を回して出発します。人が入っていないのかクモの巣と笹薮と格闘しながら登ります。ヤセ尾根を経て金冠山へ直登する岩場はなかなか手強いです。天気は曇っていたけれど、ここまで来ると視界は十分に開けて、焼山火打、金山、鬼ヶ面、鋸など新潟県の有名な山々が見えました。鉾ヶ岳の頂上でお昼休憩した後、権現岳へ向かいます。トッケ峰で後ろを振り向くと金冠山から歩いてきた道のりが見えます。下山の柵口コースはロープが何度も出てくる急坂だったので、翌日は太ももが筋肉痛になりました。岩の中を通る胎内くぐりは、昼なのに太陽が届かなくて真っ暗な空間があり、ここを通るの!?とためらう所もあって面白かったです。(I.洋平)
会員3名で錫杖岳クライミングに行ってきました。3連休の2日目。錫杖沢出合のテント場はいっぱいでした。テントが建てられないかと思いましたがMさんの交渉力で何とか設置。初日は中央稜P2右岸壁。まずは右ルートにとりつきました。しかし1ピッチ目でルートを間違えたようで、その後登れなくなり敗退。気を取り直して左ルートにとりつきました。1,2ピッチを登り、3ピッチ目のチムニーにとりつきました。壁と壁の約1mの隙間を登ります。隙間には4段のチョックストーンがありました。頭上にもチョックストーンがあり、洞窟クライミングのようでした。。4ピッチ目からは藪こぎなので、我々はここで終了にしました。2日目は、左方カンテから烏帽子岩に向かいました。左方カンテは初級者向けと思っていましたが、なかなか手強く感じました。核心ピッチの6ピッチ目はスタートにあった木が折れており、難しくなっていました。7ピッチ目を50mロープ目一杯伸ばし、ルートの終了点まで一気に登りました。ここでAM11:00。下山を考えると烏帽子岩登攀は時間的に厳しく、ここで終了としました。烏帽子岩は遠かった。でも楽しめた二日間でした。(E.英徳)
会員4名で観光新道~エコーラインで南竜山荘(泊)~別山~チブリ尾根を歩いてきました。当初、予定していた山域は天候悪く快晴の地元を楽しみました。山は既に秋。暑かった観光新道は心地よい風に変わっていました。南竜山荘は比較的空いており快適でした。テントを張れない面々はテン場代と同じ料金で休憩室にシュラフを持ち込み寝ていました。我々も知っていたらそうしたいところでした。別山までのんびり稜線を歩き頂上で一服。白山が美しい。御舎利からの下山途中では会のM津さんに会いびっくり!。先週の草刈のおかげで登山道はすっきりし段差も倒木や石で整備してありました。作業して下さった皆様ありがとうございました。(I.乃里子)
14日室堂から出発、劔御前から劔沢を降りて真砂ロッジに。ほぼ夏道ですが、意外と歩き辛い。その先三ノ沢沿いに高巻いたりへつったり、二股、吊り橋を渡って仙人新道を登りあげれば仙人峠。本日お泊りのヒュッテはすぐです。かけ湯のお風呂でサッパリしたら、夕食までのんびり過ごしました。仙人池から見る裏剱に感動です。翌15日は朝4時に出て池の平小屋で明るくなるのを待って出発。小窓雪渓はアイゼンピッケル、小窓ノ王基部までは所々迷いやすくルーファィ必須。T君のおかげでクリア、池谷ガリーを慎重に上り池谷の頭に出ると360度の絶景、チンネや八峰の頭が迫力満点です。この先長次郎のコルまではまだまだ気は抜けない際どい難所、コルまで来れば明瞭なルートを辿って剱岳山頂に到着。凄い人です、感動に浸ることなく、記念撮影をしたらすぐ下山。一服劔まで渋滞にはまり、その先室堂までは、まるで部活のように駆け下り、最終バスで立山駅に。一泊二日のとても濃い山行でした。(W.広美)
9月15日と16日に1日目は御神楽岳、2日目は大蔵山、菅名岳にメンバー4人で登って来ました。御神楽岳は「下越の谷川岳」と言われている岩稜帯の山で今回は蝉ヶ平コースから室谷コースに下山しました。湯沢までは緑の苔がビッシリと着いた沢を4つ程怖々渡り、出合に着くとそこにはスラブと岩壁が目の前にバーンと現れ下越の谷川岳の由縁が納得できました。湯沢から急登の痩せ尾根を歩き3つのピークは鎖場を何度も越えながら馬の背状のナイフエッジを渡り緊張感と集中力を愉しんで御神楽岳の山頂を踏むことができました。山頂からは飯豊連邦、二王子岳、燧ヶ岳が一望できましたが、今回は景色より岩稜帯の山を制覇した達成感が先に立ちました。下山後は御神楽温泉の小会瀨のお宿の美味しい料理を味わい、心のこもった対応をして頂き大満足。2日目は大蔵山と菅名岳の周回で軽めの山をチョイスしただけの計画でしたが、登ってみると中腹はずっと続くブナ林が素晴らしく可愛いキノコにも癒されました。下山の椿平からの沢沿いの道はカツラの木がたくさんあり、焦がし砂糖の香りを楽しめるメルヘンの世界でしたが、帰りは山ヒルとも友達になり車の中までも仲良くされてしまいましたが、緊張と集中、癒しと初めての遭遇を存分に味わえた有意義な山行となりそしてまたこの山々にはもう一度行くと決めたのでメンバーの皆さん是非ご一緒しましょう!。(T.明美)
恒例の別山チブリ尾根登山道整備に今年はなんと20名が参加!9月7日、日帰り5人組
と1泊2日組6名が7時半に市ノ瀬を出発、覗きで別れ日帰り組は草刈りしながら小屋
へ、泊り組は小屋から上部の草刈りと登山道整備を行いました。8日にも日帰り組が9人登ってきて草刈りと小屋の清掃を行いました。泊り組の庭師さながらの仕事や段差解消のため倒木と石で作った階段をぜひ見に行ってください。8日は日帰りのIさんからビールの差し入れ! 感謝!2日間、暑いくらいの天気でしたがもう秋の気配の別山で仕事を終えて満足し下山しました。(M.香子)
入会した時からずっと興味のあった沢登りについに行くことができました!厳しかった夏の暑さも落ち着いた9月1日、会員9名で岐阜県の沢上谷に行きました。今回は初心者向けの沢登りということで、先輩方に色々と教えてもらいながらの山行です。車一台をゴール地点において、入渓ポイントに入ります。初めて沢に足を入れると水の流れの速さに驚き、少し恐怖心が芽生えます。2日前まで雨が降っており、水量が多くなっているようです。しかし、足の運び方などのアドバイスをもらいながら歩いていくと、恐怖心も消えていき、美しいナメの沢を水の抵抗を感じながら歩くことが楽しいと感じるようになりました。そのうちに周囲の景色を楽しむ余裕も出てきて、通常の山行では見ることのできないような風景に終始感動しっぱなしでした。ナメを流れる水の美しさや五郎七郎の滝や岩洞の滝の圧倒的を思い出すと、今でもワクワクするほどです。「日本の山の美しさの真髄は、渓谷美にある。」というI村さんの言葉が心にしみます。蓑谷大滝を巻くと、もうゴールは目前です。最後は少年の気持ちに戻って水遊びも楽しみました。念願の沢登り、今まで知らなかった山の魅力をたくさん味わうことができました。一方で、技術的にはまだまだ学ぶべきことも多くあり、これからも学んでいきたいという気持ちにもなりました。そして、色々なことを教えてもらえる先輩方の存在にはとても感謝です。(T.佑介)